地域の観光協会でサイトの担当になりました。今のサイトが古くて、スマホでも見づらくて…。自分たちで更新できる観光サイトを作りたいんですが、WordPressのテーマってどれを選べばいいですか?
観光サイトは、実は「どのテーマを使うか」の答えがだいぶ出ている分野です。観光協会や道の駅、自治体の観光ナビが実際に使っているテーマは、けっこう限られています。今回はそれを踏まえて、作りたいサイトのタイプ別に整理しますね。
こんにちは、webディレクター兼個人ブロガー(兼プログラミング講師)のきつねコードです。
当サイトではWordPressやブログ運営のノウハウを発信しています。今回は観光サイト・観光情報メディアの制作に向いているWordPressテーマを、作るサイトのタイプ別に紹介します。
ひとくちに「観光サイト」と言っても、観光協会の公式サイト、地域の魅力を伝えるメディア、外国人観光客向けの多言語サイト、観光スポットの口コミサイト、旅館やホテルや観光施設の集客サイト、個人の旅行記ブログ……と、かなり幅があります。テーマもそれぞれで最適解が変わるので、まずは「自分がどのタイプを作りたいのか」をはっきりさせるところから始めましょう。この記事は、その交通整理をするための記事です。
観光サイトは「どのwordpressテーマか」ほぼ答えが出ている
WEBサイトを作る時にまず候補にあがる手段がwordpressですが、wordpressには必ず1つの「テーマ」を選ぶ必要があります。
観光に使うサイトでは、観光・旅行向けに作られた専用テーマがちゃんと存在していて、実際に多くの観光サイトがそれでサイトをつくっています。
実在の観光協会サイトや道の駅、自治体の観光ナビをいくつも見ていくと、使われているテーマがだいたい同じ顔ぶれに絞られてくるんですね。具体的には、TCDというブランドの「meets」「GENSEN」「TOKI」「VOYAGE」あたり。市区町村の観光協会や道の駅、地域プロモーションサイトで、これらの採用例がかなり多いです。
つまり観光サイトは「自分が作りたいのはどのタイプのサイトか」さえ見えれば、自ずと選ぶテーマは決まってきます。
まずは「作りたいサイトのタイプ」を決める
この記事で紹介するテーマを、先にタイプ別で整理しておきます。自分がどれに当てはまるか、ここで見当をつけてから読み進めると迷いません。
- 観光協会・自治体の公式観光サイト(スポット・グルメ情報・お知らせを見やすくまとめたい)→ meets
- 地域の魅力を「読ませる」メディア(人・文化・移住促進をストーリーと記事で伝えたい)→ VOYAGE
- 大規模な観光ポータル(大量のスポットを絞り込み検索させたい)→ GENSEN
- インバウンド・多言語サイト(訪日外国人向け)→ TOKI
- スポットの口コミ・ランキングサイト(ユーザー投稿・口コミを集めて収益化したい)→ REHUB
- 祭り・季節イベントの特設サイト(開催日・スケジュールを告知したい)→ GAIA
- 旅館・ホテル・観光施設の集客サイト(宿泊・観光施設の予約につなげたい)→ CANON
- 個人の旅行記ブログ(趣味と収益化を兼ねたい)→ SWELL/Cocoon
それぞれ、順番に見ていきます。「うちはこれだな」と思ったところを重点的に読んでもらえればOKです。
最初の4つ(meets・VOYAGE・GENSEN・TOKI)が「観光情報サイト・地域メディア」系で、多くの人はこのどれかです。REHUB以降は少し毛色が変わるので、当てはまる人だけ読めば大丈夫ですよ。
なお、これから紹介するテーマの多くはTCDシリーズです。TCDは各業種・用途向けに90種類以上を展開している国産ブランドで、プロがデザインしたデモに写真とテキストを流し込むだけで完成度の高いサイトが作れます。「最初から完成形に近い」のが強みで、webに詳しくないスタッフさんや個人でも失敗しにくいのが観光サイト向きな理由です。
【観光情報サイトの本命】TCD meets


観光協会や自治体の公式観光サイトを作るなら、まず筆頭候補になるのが「meets(ミーツ)」です。
これはTCDが観光業向けに開発した専用テーマで、実際の観光協会・道の駅・自治体の観光ナビでの採用が、体感かなり多いです。「現地にいなくても魅力を感じさせる」というコンセプトで作られていて、観光サイトに欲しい機能が最初から揃っています。
具体的には、全幅でインパクトのある動画対応のヒーローヘッダー、写真が主役になる大画面のギャラリーページ、スポットや特集を1カラムでじっくり見せる特集ページ機能、パララックス効果、成約率まで測れる高機能CTAなど。観光スポットの絶景や、ご当地グルメのシズル感を大きく見せるのにぴったりです。カテゴリーごとにソート表示もできるので、「見どころ」「食べる」「泊まる」「イベント」といった定番の観光サイト構成も組みやすい。
実在の事例を挙げると、市町村の観光協会サイトや、県内の道の駅のサイトなどでmeetsが使われています。宿泊施設が自社の集客サイトとして使っているケースもあります。「観光協会レベルの、ちゃんとした公式サイトを、外注に頼りすぎず自分たちでも更新していきたい」という自治体・団体には、まさに定番の選択肢ですね。
価格も税込28,380円と、後述するGENSENやVOYAGEより手が届きやすい。観光協会や道の駅などの予算感でも導入しやすいラインです。「まず1つ、王道の観光情報サイトを作りたい」ならmeetsから検討するのが間違いないと思います。
| 「TCD meets」 | 公式サイト |
| 価格(税込) | 28,380円 |
| 向いているサイト | 観光協会・自治体の公式観光サイト 道の駅・宿泊施設の集客 |
| デザイン | 写真・動画が主役 ギャラリー・特集が強い |
| こんな方におすすめ | 王道の観光情報サイトを、自分たちでも更新できる形で作りたい人 |
迷ったらまずmeetsのデモを見てください。「あ、観光サイトってこういう感じでいいんだ」というイメージが一気に湧きます。
【地域の魅力を"読ませる"メディアなら】TCD VOYAGE


同じ観光系でも、「スポット情報を一覧で見せる」より「地域の人・文化・暮らしをストーリー・記事で読ませたい」方向なら、「VOYAGE(ボヤージュ)」がハマります。TCDの中でも新しめのテーマなので差別化にもなりますね。デザインが秀逸です。
VOYAGEは「読まれるメディアをつくる」ことに振り切ったテーマで、地方自治体や観光協会の公式サイト、地域プロモーションサイトでの導入実績が豊富です。単なる情報の羅列ではなく、「その土地の空気感を直感的に伝える」ことに特化しているのが特徴。
サイトを開いた瞬間のオープニング演出とヒーローヘッダーで世界観を作り、地域の「人」にフォーカスできる独自の投稿タイプで、生産者・職人・移住者といった人物にスポットを当てた特集記事やインタビュー記事を魅力的に見せられます。さらに人口や観光客数といった地域のデータを印象的に見せる「スペックカウンター」もあって、移住促進や観光誘致のサイトにうってつけ。ランキングページで人気記事を自動表示して回遊率を上げたり、ネイティブ広告で収益化したりもできます。
実際、観光船クルーズの事業者サイトや、地域のイベント・プロモーションサイトなどでVOYAGEが使われています。「単なる案内所ではなく、読み物として楽しめる地域メディアを育てていきたい」——そういう観光協会・DMO・地域おこしの担当者には、meetsよりVOYAGEの方が刺さることが多いと思います。
価格は税込40,590円。meetsより上がりますが、「記事を積み重ねて資産にしていく」タイプのメディアを本気で作るなら、投資に見合います。
| 「TCD VOYAGE」 | 公式サイト |
| 価格(税込) | 40,590円 |
| 向いているサイト | 地域メディア・移住促進 観光プロモーション |
| デザイン | 読ませる・ストーリー型 人にフォーカスできる |
| こんな方におすすめ | 記事を積み重ねて、読み物として楽しめる地域メディアを育てたい人 |
【大規模ポータル・検索が要るなら】TCD GENSEN


スポットや宿を大量に掲載して、ユーザーに絞り込み検索させたいなら、「GENSEN(ゲンセン)」の出番です。国内では数少ない、高度な絞り込み検索を標準搭載したポータルサイト専用テーマです。
「キーワード」と「カテゴリー」を組み合わせた検索や、「タグ」からの詳細な絞り込みが、テーマオプションでチェックを入れるだけで実装できます。通常なら別途購入が必要な絞り込み検索プラグインが要らないのが大きくて、トータルコストで見ると割安。デザインとの一体感もあります。実際、地域の観光プログラム紹介サイトや、エリア特化の旅情報ポータルなどで使われています。
ただ、ここは正直に言っておくと、多くの観光協会サイトには、GENSENの検索機能まではオーバースペックなことが多いです。本当に必要かどうかはケースバイケースです。
「見どころ」「食べる」「泊まる」を数十件くらい載せる普通の観光サイトなら、meetsなどのカテゴリー表示で十分事足ります。GENSENが本当に活きるのは、掲載件数が数百〜という規模で、ユーザーが条件を指定して絞り込む必然性があるとき。たとえば「エリア×ジャンル×予算」で宿を探させる、県全体の膨大な体験スポットを検索させる、といったポータル型です。逆に言うと、そのレベルを外注で作ったら数十万以上〜数百かかるので、そこをGENSENで内製できるのは相当お得。自分のサイトが「一覧」で足りるのか「検索」が要るのかを見極めて選んでください。
| 「TCD GENSEN」 | 公式サイト |
| 価格(税込) | 43,780円 |
| 向いているサイト | 大規模な観光ポータル 絞り込み検索が必要なサイト |
| デザイン | 検索・一覧に最適化 コンテンツビルダー搭載 |
| こんな方におすすめ | 大量のスポット・宿を絞り込み検索させたい大規模ポータルの運営者 |
【インバウンド・多言語サイトなら】TCD TOKI


訪日外国人観光客に向けた多言語の観光サイトを作りたいなら、「TOKI(トキ)」が最適です。世界に発信するインバウンドメディアをイメージして作られたテーマです。
最大の特徴は、多言語サイト用の言語リンク設定が標準実装されていること。さらにトップページには、サイトを初めて訪れたユーザーにだけ表示される「ウェルカムページ」機能があり、ここで日本語・英語などの言語を選ばせることができます。国旗アイコンにも対応しているので、複数言語の入り口を用意する本格的なインバウンドサイトが作れます。
デザインもどこか和の雰囲気があって、日本の文化・歴史に紐づいた観光地を紹介するのにぴったり。「お店」「知る」「学ぶ」といった観光客向けのカスタム投稿も用意されていて、スポット紹介からディープな文化解説まで幅広くカバーできます。絞り込み検索も付いています。
実際、市の観光ナビサイトや、地域の祭りの公式サイト、温泉地のプロジェクトサイトなどでTOKIが使われています。旅館・温泉といった和風サイトとも相性がいいので、インバウンド需要を取り込みたい宿泊施設が使うのもアリですね。
| 「TCD TOKI」 | 公式サイト |
| 価格(税込) | 36,080円 |
| 向いているサイト | インバウンド・多言語サイト 和文化系の観光地 |
| デザイン | 和の雰囲気 多言語ウェルカムページ |
| こんな方におすすめ | 訪日外国人向けの多言語観光サイトを作りたい人 |
【スポットの口コミ・ランキングサイトなら】TCD REHUB


ここからは少し毛色が変わります。観光スポットや宿の「口コミ・レビューを集めるサイト」を作って収益化を狙うなら、「REHUB(リハブ)」という選択肢があります。検索ポータルGENSENと似て見えますが、狙いが全然違います。
GENSENが「運営者が情報を載せる」ポータルなのに対し、REHUBはユーザーが口コミを投稿してくれることで、コンテンツが自動で増えていくタイプ。食べログのようなレビュー機能、星による評価、いいね数に応じた自動並び替え、承認制やスパム通報、評価項目でソートできるランキングページなど、口コミサイトに必要な機能がパッケージされています。日本地図から絞り込む高度な検索を付けることも可能です。
ここがREHUBの面白いところなんですが、サイトの「型」が完成しているので、あとは中身のデータさえ集まれば、それ自体が一つのビジネスになるんですよね。口コミが集まる → 検索エンジンに強くなる → さらに口コミが集まる、という好循環に入れば、アドセンスやアフィリエイトで収益を生む資産サイトに育ちます。通常この規模の口コミサイトを制作会社に頼むと数百万円コースなので、それを個人でも超低コストで立ち上げられるのは大きい。僕も余力があれば、REHUBで何か作りたいなと思ってるぐらいです。
観光文脈だと、たとえば観光スポットのランキング・口コミサイト、水族館や動物園の紹介サイト、温泉レビューサイト、飲食店やホテル・イベントの口コミサイトなど、実際にREHUBで作れる事例はいろいろあります。「特定ジャンルのスポットを網羅した口コミプラットフォームを作りたい」という個人・法人にはハマるテーマです。
価格は税込69,300円と、今回紹介する中では一番高い。ただ、これは「サイト」というより「口コミプラットフォームのシステム一式」を買うイメージなので、本気で運営するなら十分にペイします。逆に、軽い気持ちで始めるには重いので、「口コミを集めて育てる覚悟があるか」で判断してください。
| 「TCD REHUB」 | 公式サイト |
| 価格(税込) | 69,300円 |
| 向いているサイト | スポット・宿の口コミサイト ランキング・レビュー収益サイト |
| デザイン | 口コミ・評価・地図検索 投稿が集まる設計 |
| こんな方におすすめ | 口コミを集めて収益化する、観光スポット系プラットフォームを作りたい人 |
【祭り・季節イベントの特設サイト・施設サイトなら】TCD GAIA


地域の祭り・花火大会・季節イベントなど「開催日」が主役になる特設サイトや施設のサイトを作るなら、「GAIA(ガイア)」が便利です。イベント・エンターテイメント施設向けに作られたテーマで、最大の特徴はイベントカレンダー機能を搭載していること。
イベント告知ページと連動したカレンダーで開催スケジュールを見せられるので、「いつ、どこで、何がある」を分かりやすく伝えられます。施設やブースを魅力的に紹介する専用ページもあるので、会場マップ的な使い方もできる。お知らせページのデザインも凝っていて、季節ごとに情報が入れ替わる観光イベントの運営に向いています。
祭りや地域イベントの公式サイトは、毎年「今年の開催情報」に更新していく運用になりますが、GAIAならその更新もブログ感覚でやりやすい。「毎年やる地域の一大イベントの、ちゃんとした公式サイトが欲しい」ケースにもフィットします。ちなみに前述のTOKIも祭りの公式サイトで使われている例があるので、多言語対応まで視野に入れるならTOKI、カレンダーでスケジュール管理を重視するならGAIA、という選び分けもできます。
| 「TCD GAIA」 | 公式サイト |
| 価格(税込) | 45,100円 |
| 向いているサイト | 祭り・花火・季節イベントの特設サイト 観光施設のホームページ |
| デザイン | イベントカレンダー搭載 施設・ブース紹介ページ |
| こんな方におすすめ | 開催日・スケジュールが主役の、イベント特設サイトを作りたい人 |
【旅館・ホテル・観光施設の集客なら】TCD CANON


観光「地」全体ではなく、個別の旅館・ホテル・観光施設の集客サイトを作りたいなら、高級感のある「CANON(カノン)」も候補になります。ホテル・レストラン・結婚式場・リゾート施設など、格式と上質さが求められるサイト向けのテーマです。
フルワイドのスライダーや動画背景で宿の世界観を情緒豊かに演出できて、「泊まってみたい」と思わせるビジュアル表現が得意。スタッフ紹介やストーリー用のページで「人」による信頼感を出したり、問い合わせ・予約導線を自然に配置して成約につなげたりできます。高級旅館や温泉宿、こだわりのオーベルジュなど、「単価が高めで、世界観で選ばれたい」施設にハマります。
なお、旅館・宿の集客は「サイトの見た目」だけでなく予約の受け方も重要です。多くの宿は宿泊予約サービス(楽天トラベルやじゃらんなど)と併用しますが、公式サイトからの直接予約導線を作っておくと手数料を抑えられます。このあたりは後半の「予約・集客の導線」で触れます。
ちなみに、和の世界観を全面に出したい旅館なら、CANONのほかにTCDの和風テーマ(KASHIRAやZENなど)も選択肢になります。飲食を強く打ち出したい観光地のレストランなら、飲食店向けテーマの方が合うこともあるので、そちらは関連記事をどうぞ。
| 「TCD CANON」 | 公式サイト |
| 価格(税込) | 41,800円 |
| 向いているサイト | 旅館・ホテル・観光施設 高級路線の宿泊施設 |
| デザイン | 高級感・世界観重視 動画背景・スライダー |
| こんな方におすすめ | 世界観で選ばれたい旅館・ホテル・観光施設の集客サイトを作りたい人 |
【個人の旅行記ブログを収益化したいなら】SWELL/Cocoon
ここまでは「サイト」の話でしたが、個人が趣味の旅行記ブログを書いて収益化したいという人も多いと思います。これはゴールがまったく違うので、テーマも別で考えます。上記で紹介したような、観光協会サイト向けのテーマで個人ブログを作るのは、正直ミスマッチです。
旅ブログの定番:SWELL
個人の旅行記ブログなら、国内で最も人気のあるブログ向けテーマ「SWELL(スウェル)」が鉄板です。ブロックエディターの使いやすさが随一で、写真をたくさん使う旅行記でもサクサク書ける。買い切り17,600円で複数サイトに使い回せて、表示速度も速い。
シンプルで汎用性の高いデザインなので、旅行記に限らず雑記や特化ブログにも展開しやすいのが良いところ。「まず自分の旅の記録を発信しつつ、アドセンスやアフィリエイトで少しずつ収益化していきたい」なら、SWELLを選んでおけば長く使えます。
まず無料で始めるなら:Cocoon
「いきなり有料テーマはちょっと」という人は、無料テーマの定番「Cocoon(コクーン)」から始めるのもアリです。無料とは思えないほど高機能で、内部SEO対策もしっかりしていて、吹き出しや囲み装飾などブログに必要な機能が揃っています。ユーザーが多いので、困ったときにネットで情報を見つけやすいのも初心者向き。
ただ、デザインはシンプル(悪く言えば平凡)で、こだわり出すとHTML/CSSのカスタマイズが必要になりがち。「まず無料で旅ブログを試して、続きそうなら有料テーマに乗り換える」という段階的な進め方には向いています。
観光サイトで見落としがちな「予約・集客の導線」
ここまでテーマの話が中心でしたが、観光サイトで意外と見落とされがちなのが「見た人を、次のアクションにどうつなげるか」という導線設計です。ここを作り込むかどうかで、サイトが「ただの案内板」で終わるか「集客装置」になるかが変わります。
ただ、TCDテーマを選んだ時点でこの辺の導線設計はプロ目線ですでにクリアーされています。あとはその先の受け皿だけですね。
観光サイトのゴールになりやすいアクションと、その受け皿を整理しておきます。
- 宿泊予約:旅館・ホテルなら、楽天トラベル・じゃらんなどの予約サービスへの導線を用意。余力があれば、公式サイトからの直接予約導線も作ると手数料を抑えられますが、wordpress初心者の実装はおすすめしない
- 体験・アクティビティの予約:収穫体験・遊覧船・ガイドツアーなどは、アソビューやじゃらん遊び・体験といった予約サービスに飛ばすのが定番。サイト内で予約を完結させるより、ダブルブッキングや個人情報管理のリスクを避けられます
- その他の予約全般:施設見学や小規模なイベントの予約は、STORES予約やAirリザーブ(リクルート)などの外部サービスを使い、「予約はこちら」ボタンから飛ばす形が扱いやすいです
ポイントは、予約システムをWordPress内で自作しようとしないこと。餅は餅屋で、予約は専用サービスに任せて、WordPressサイトは「魅力を伝えて、予約ページへ送り出す」役割に徹するのが、結局いちばん安全で確実です。今回紹介したテーマは、どれもCTAボタンや導線を作りやすい設計になっているので、その飛び先に予約サービスのURLを入れればOKです。
観光サイトをWordPressで立ち上げる手順
テーマの方向性が決まったら、WordPressサイトを立ち上げます。まだサーバーを持っていない方は、エックスサーバーが国内シェアNo.1で私も長年使っています。申し込み時に「WordPressクイックスタート」機能を使えば、ドメイン取得からWordPress設置まで1時間以内に終わります。
手順は、①サーバー契約とドメイン取得 → ②WordPressインストール(クイックスタートなら自動)→ ③今回選んだテーマを購入して管理画面からアップロード → ④初期設定と写真・文章の流し込み、という流れです。観光協会や自治体の場合は、担当者が代わっても運用が続けられるよう、更新手順を簡単にマニュアル化しておくと引き継ぎがスムーズですよ。
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※個人も法人も『Xserver レンタルサーバー』を運用できます。
よくある質問
観光協会のサイトを、職員が自分たちで運営していけますか?
十分に可能です。 今回紹介したTCDテーマは、マニュアルに沿って進めれば専門知識がなくても運用できますし、お知らせやブログの更新は普段のパソコン操作の延長でできます。むしろ観光協会や自治体のサイトで大事なのは「担当者が代わっても続けられること」です。立ち上げ時に、記事の投稿手順・写真の入れ方・イベント情報の更新方法などを簡単なマニュアルにまとめておくと、人事異動があっても引き継ぎがスムーズになります。デザインの大枠はテーマが担保してくれるので、担当者は中身の更新に集中できます。
多言語対応は必須ですか?TOKIを使わないと無理ですか?
インバウンドを本気で狙うなら対応した方がいいですが、全サイトに必須ではありません。 訪日外国人の集客が主目的ならTOKIのような多言語前提のテーマが有利です。一方、まずは国内観光客向けで、多言語は「あれば嬉しい」程度なら、meetsやVOYAGEなどのテーマに翻訳プラグイン(自動翻訳系)を組み合わせる方法もあります。ただ、自動翻訳は精度に限界があり、観光情報だと誤訳が致命的になる場面もあるので、本気でインバウンドを取りにいくなら、TOKIで言語ごとにきちんと作り込む方が信頼されます。自サイトのターゲットが誰かで判断してください。
GENSENの絞り込み検索って、本当に必要ですか?
多くの観光サイトには、正直いらないと思います。 掲載するスポットが数十件くらいなら、meetsのカテゴリー表示やメニューで十分たどり着けます。絞り込み検索が本当に効いてくるのは、掲載件数が数百件規模で「エリア×ジャンル×条件」で探させる必然性がある大規模ポータルのとき。「検索があった方が便利そう」というだけで選ぶと、機能を持て余しがちです。まずは自分のサイトが何件くらいの情報を扱うのかを考えて、数十件なら検索なしのテーマ、数百件以上で検索が必須ならGENSEN、と判断するといいですよ。
制作費に補助金は使えますか?
事業者なら使える場合があります。 旅館・観光施設などの事業者であれば、小規模事業者持続化補助金の「ウェブサイト関連費」でホームページ制作費が対象になることがあります。ただし制度は公募回ごとにルールが変わり、直近ではウェブサイト関連費に上限が設けられ、この費目単独では申請できず他の販路開拓の取り組みとセットで申請する必要がある、といった変更もありました。また観光振興系だと、自治体独自の観光関連補助金が用意されていることもあります。最新の条件は公募要領や、地元の商工会・商工会議所、自治体の観光担当窓口で確認してください。なお、観光協会や自治体そのものが作る公式サイトは、補助金より予算措置での対応が一般的です。
サイトに載せる観光写真は、自分たちで撮ってもいいですか?
もちろんOKで、観光サイトは写真の質が印象をほぼ決めます。 絶景スポットや料理、宿の雰囲気は、写真の良し悪しでそのまま「行きたい度」が変わります。スマホでも十分撮れますが、光のいい時間帯(朝夕)を狙う、水平をきちんと取る、といった基本を意識するだけで見違えます。予算が取れるなら、地域のカメラマンに主要スポットを一通り撮ってもらうと、サイト全体の格が上がります。なお、他サイトやSNSの写真を無断で使うのは著作権の問題があるので絶対にNG。自前で撮るか、権利がクリアな素材を使ってください。
まとめ:観光サイトは「タイプ」で選べば一発で決まる
観光向けのWordPressテーマを、作るサイトのタイプ別に整理しました。観光は「専用テーマがちゃんとあって、実績も集中している」分野なので、自分のタイプさえ決まれば選ぶのは簡単です。
そして、どのテーマを選んでも共通して大事なのが「写真の質」と「予約・行動への導線」です。観光は、美しい写真で「行きたい」と思わせて、スムーズに予約や来訪につなげてこそ成果が出ます。テーマ選びと同じくらい、そこにも力を入れてみてください。
まずは気になったテーマのデモを見て、自分の地域や施設の景色を思い浮かべながら選んでみてくださいね。
他業種のテーマ選びはこちらもどうぞ。