あまり予算をかけずにポータルサイトを作りたいです。
ポータルサイトにおすすめのwordpressテーマを教えてください。
中小規模のポータルサイトであれば、wordpressの既存テーマで作成することが十分可能です。この方法だと、中小法人やイチ個人でも、wordpressがはじめての人でも低価格で挑戦できます。もし軌道に乗れば大きな成果を得られる可能性を秘めています。
こんにちは、webディレクターのきつねコードです。
当サイトでは、Wordpressやブログ運営のノウハウなどを解説しています。
この記事では、ポータルサイトにおすすめのwordpressテーマについて解説します。
「ポータルサイトを作ってみたいが、大きな予算はかけられない」
「ポータルサイトをWordPressで作りたいが、どのテーマを選べばいいのか分からない」
こうした疑問を持って検索している方も多いはずです。
結論から言うと、
WordPressでも“中小規模までのポータルサイト”であれば十分に構築可能であり、その成否を大きく左右するのがWordPressテーマ選びです。
「ポータルサイト」とは何か?WordPressで作れるのか
ポータルサイトの定義
ポータルサイトとは、特定の分野における情報を集約し、利用者の入口(ポータル)となるWebサイトのことです。
代表的な特徴として、次のような点が挙げられます。
- 記事数・情報量が多い
- カテゴリーや条件による絞り込み検索が前提
- 一覧ページの役割が大きい
- 単発記事より「サイト全体の構造」が重要
簡単にいうと、『情報が多く、探しやすい』サイトです。
ブログは「記事単位」で読まれるのに対し、ポータルサイトは「サイト単位」で使われることが多いのが特徴ですね。
「ヤフー」とか「ホットペッパー」とか「スーモ」とか、みなさんサイト名で検索しますよね?
それが成功したポータルサイトの姿です。
ですので、そういう指名検索をされるようなポータルサイトを作ることを目指しましょう。
当然、大手や大企業が牛耳っている一面は多いです。多いですが、そこに割り入って、市場の一部のお客さんを獲得する、やり方によっては十分に可能ですし、成功したら非常に旨みがあって面白いと思います。
莫大な予算をかけずともポータルサイトを作る方法を当記事では紹介しています。
ポータルサイトの主な種類
一口にポータルサイトと言っても、分野はさまざまです。
- 不動産ポータル
- 求人・転職ポータル
- グルメ・口コミ情報サイト
- 商品比較・ランキングサイト
- 旅行・観光情報サイト
- エンタメ情報ポータル
- 地域情報ポータル
- 社内向けポータル(ナレッジ共有など)
これらはすべて、「情報を集め、探しやすく整理する」という共通点を持っています。
あなたの会社(もしくはあなた個人)は、どんな情報・データを多く保有し、集められそうですか?
その情報は、ユーザーにとって価値あるもの(探したいと思うもの)ですか?
それをポータルサイトとして昇華していきたいですね。
WordPressでポータルサイトは作れる?
結論として、
中小規模〜一定規模までのポータルサイトであれば、WordPressはかなり現実的な選択肢です。
理由は以下の通りです。
- カスタム投稿タイプ・カスタムタクソノミーが使える(要するに分類ルールを作りやすい)
- 検索・絞り込み機能をテーマ側で実装しているものがある
- テーマ選び次第で構造を作りやすい
- 更新・運営コストが圧倒的に低い
ただし、wordpressテーマ選びによっては、ポータル用途では明確に不足します。
そこだけ気をつけてください。
ポータルサイトをWordPressで作るメリット・デメリット
メリット
- CMS(サイト作成ツール)として成熟しており、運営がしやすい
- 優秀なテーマを使えば初期構築が速い
- 非エンジニア・素人でも更新・追加が十分可能
- 中小規模ならサーバーコストも抑えられる
「最初からフルスクラッチで作るほどではない」というケースでは、WordPressは非常に相性が良いです。
デメリット
一方で、デメリットも明確です。
- 大規模化すると検索・絞り込み検索機能が物理的に扱えない(数千件でも多分wordpressでもいける)
- データ更新・運用が、人による手動入力では限界が出てくる
- テーマの設計次第で拡張性に差が出る
- データ肥大化・アクセス増加によっては表示速度・保守に問題が出る
つまり、wordpress+既存テーマでは大規模化すると技術的・運用面で無理が出てくる可能性が高いです。
そのため、中小規模のポータルサイトにwordpressは向いていると言えます。そして、ポータルサイト向け設計のテーマを選ぶことが前提条件になります。
【有料テーマ】ポータルサイトにおすすめのWordPressテーマ
ここでは、ポータル用途で使われることが多い有料WordPressテーマを紹介します。
※TCDシリーズを中心に、特徴を解説します。
TCDシリーズとは、デザインプラスという制作会社がガチって作っているwordpressテーマであり、他の一般的な汎用テーマとはデザイン面・機能面で一線を画すテーマです。その分価格は乗りますが、外注して作るケースと比べるとはるかに安い金額で高品質クオリティーサイトを作れる良いテーマです。ポータルサイト用途ならTCDが最有力です。
まずは一覧をまとめます。
| wordpressテーマ名 | 価格(税込) | おすすめ度 | 分野 |
|---|---|---|---|
GRAVITY | 198,000円 | ポータル用途では最上級 (不動産特化) | 不動産ポータル(物件検索) |
GENSEN | 43,780円 | 幅広く使える情報整理型 | 絞り込み情報ポータル |
REHUB | 69,300円 | 口コミ・評価・比較・ランキング表示を標準装備 | レビュー・比較ポータル |
BASARA | 43,780円 | WooCommerce対応かつ 店舗ホームページ機能 | EC統合サイト (ショップ+ブランドサイト) |
HARVES | 49,500円 | WooCommerce対応かつ メディア機能を備えたテーマ | EC+情報発信型 |
| 43,780円 | 会員制記事・マイページ機能付きメディア/コミュニティ向け | 会員制/ コミュニティ情報サイト | |
![]() | 14,800円 | カスタマイズ性が高い ポータル用途も工夫次第で可 | 汎用テーマ |
今回購入したwordpressテーマは、wordpress管理画面「外観」≫「テーマ」からインストールしましょう。
まだこれから新規にサイトを作る方は、wordpressの始め方をみて立ち上げてください(所要時間1時間)
GRAVITY|不動産向け・多機能ポータルサイト
1つ目のGRAVITYは、不動産ポータルサイトの構築を目的として開発された、TCDの高機能WordPressテーマです。




これはちょっと私もびっくりのテーマですね。
価格も驚きなんですが、既成テーマとしては機能性が規格外に高く、ちょっとおかしい程です(笑)。
物件情報を大量に扱うことを前提とした設計になっており、賃貸・売買どちらの不動産ポータルにも対応できます。
言ってしまえば、【SUUMO風のサイト】を誰でも作れるテーマです。
主な特徴は以下のとおりです。
- 物件専用のカスタム投稿タイプを標準搭載
- エリア・沿線・条件などによる物件検索機能付き
- 物件一覧・詳細ページを前提としたレイアウト設計
- 都道府県地域・沿線データのインポートに対応
- 物件数が増えても整理しやすい情報構造
- スマホ表示・SEOを考慮したレスポンシブ対応
デザインはTCDらしく洗練されており、個人〜中小規模の不動産会社が自社ポータルをWordPressで構築したい場合に最有力な選択肢となるテーマです。
街の不動産屋さんが、単なるホームページ(会社紹介のみ)を作るのではなく、SUUMO風のポータルサイトを持てる、ということですね。
全国展開で勝つとなるとそれは流石に無理だと思いますが、エリアを絞って、自分の地域だけであれば勝負できる可能性があります。上手くいけばWEB検索からの問い合わせや成約を獲得できます。とれれば大きいですよね。
物件情報を丁寧に書いて入力・更新していくことで、自然とSEO対策にもなります。
経営者自らやるケースも多いですし、担当者を1人付ければまず大丈夫です。最初にwordpressに慣れる時間と、データを入力する作業は必要ですが初心者でもできます。
「wordpressに初めて触れる自分でも作れました!」という不動産経営者の声が実際にあります。
価格はおよそ20万と、他テーマに比べて高額ですが、このレベルをフルスクラッチで外注すると数百万〜一千万越えもします。コスパが良いなんてレベルじゃないので失敗のリスクが低く、試してみる価値は大いにあるかなと思います。
\本格的な不動産ポータルサイトを革命的な価格で/
(不動産以外の他分野でポータルサイトとして使うのは、結構厳しいかな〜と思います。検索機能が完全に不動産向けです。初心者がそこをカスタマイズできる範疇にはありません。)
GENSEN|幅広い分野で使えるポータルサイト向け
2つ目のGENSEN は、検索性と情報整理に強みを持つ、TCDのポータルサイト向けWordPressテーマです。
どのジャンルでも使いやすく、バランスの良いテーマです。よく売れている実績があります。

大量の情報を扱うことを前提に設計されており、ユーザーが目的の情報へ素早くたどり着ける構造が特徴です。
情報ポータル・地域ポータル・レビュー系サイトなど、幅広い分野で活用できます。
主な特徴は以下のとおりです。
- キーワード・カテゴリー・タグを組み合わせた高度な検索機能
- 複数条件を設定できる絞り込み検索(最大4項目)
- トップページを自由に構成できるコンテンツビルダー搭載
- 広告やスポンサー枠を想定したレイアウト設計
- スマホ表示・SEOを考慮したレスポンシブ対応
「情報量が多く、探しやすさが成果に直結するポータルサイト」を作りたい場合、GENSENは有力な選択肢です。
広告やスポンサー枠まで想定して設計されているため、本当に実務的なテーマです。デモサイトをみながら、ポータルサイトとして成功するイメージを想像できるのではないでしょうか。
\ 情報整理・検索性を重視したポータルサイトを作りたい方は/
個人的には、分野特化型テーマが存在しなければこれで構築するのが一番おすすめですね。
REHUB|レビュー・口コミ・比較ポータル特化
3つ目の、REHUB は、口コミ・レビュー・比較情報を軸にした、TCDのポータルサイト構築に特化したwordpressテーマです。

商品・サービス・店舗などを評価・比較するサイトを想定して設計されており、レビュー型ポータルに必要な機能をテーマ標準で備えています。
主な特徴は以下のとおりです。
- レビュー専用のカスタム投稿タイプを標準搭載
- 評価項目・点数を設定できるレビュー機能
- ランキング表示や評価順での並び替えに対応
- カテゴリー・条件による情報整理を前提とした設計
- 広告・アフィリエイト導線を考慮したレイアウト
口コミや評価がコンテンツの中心となるため、比較サイト・ランキングサイト・レビュー特化ポータルを作りたい場合に相性の良いテーマです。
\ 口コミ・レビュー・比較型のポータルサイトを作りたい方は/
BASARA|WooCommerce対応のネットショップ構築型
4つ目のBASARA は、WooCommerce対応のネットショップ機能を備えたWordPressテーマです。
店舗サイトとオンラインショップを一体化したサイト制作に適したテーマです。専門知識がなくても商品販売機能を実装できるだけでなく、和風デザイン・ブランドサイトとしての世界観構築まで行える仕様になっています。

主な特徴は以下のとおりです。
- WooCommerce対応で独自のネットショップ機能を実装可能
- 店舗・企業サイトとショップ機能を統合した構成設計
- 日本的な美意識を表現する和風デザイン(縦書き対応など)
- ヘッダーの画像/動画スライダー対応や自由度の高いトップページ構成
- 商品ページは動画・写真スライダー・レビュー表示・バッジ機能などに対応
ネットショップ機能とブランド表現を同時に実現したい場合や、商品販売だけでなく「ブランドサイト + EC」として活用したい場合に相性の良いテーマです。
\ブランドサイト+ネットショップを一体で作りたい方は/
HARVES|EC系ポータル向け
5つ目のHARVES も、WooCommerce対応のネットショップ機能を備えたWordPressテーマで、商品販売と情報発信を両立できるEC系ポータル構築に適したテンプレートです。
オンラインショップとしての商品ページ設計だけでなく、情報発信コンテンツも配信できるため、売上と集客の両方を視野に入れたサイト制作が可能です。

主な特徴は以下のとおりです。
- WooCommerce対応で本格的な商品登録・販売が可能
- 商品ページは写真・動画・動的コンテンツ対応で魅力を伝えやすい
- トップページビルダーで自由な構成設計が可能
- SEO設定・レスポンシブ対応など集客を意識した作り
- 「お知らせ」「FAQ」「ランキング」など拡張コンテンツも搭載
商品数が増えても「特集ページ」や検索機能で整理しやすく、ネットショップとして長く運営したい場合に相性の良いテーマです。
\ 商品販売+情報発信を両立したECポータルサイトに/
EVERY|会員制メディアやコミュニティ型サイト
6つ目のEVERY は、会員制メディアやコミュニティ型サイト運営を前提に設計されたTCDのWordPressテーマです。

主な特徴は以下のとおりです。
- 会員登録・ログイン機能を実装(会員・非会員で表示を切り替え可能)
- マイページ機能により会員情報管理が可能(お気に入り保存など)
- 動画や静止画スライダー対応のトップヘッダーで視覚訴求力が高いレイアウト
- 人気ランキング/特集ページなど複数コンテンツ構造に対応
- レスポンシブ対応&高速化設定で快適な閲覧体験を実現
訪問者が「日常的に立ち寄りたくなる」ようなメディア性の高い構成と、会員登録・マイページ機能などWebメディアに必要な機能を標準搭載しています。トップページには動画・静止画スライダーが設定でき、視覚的な印象を強められるデザインです。
会員制コンテンツやファンコミュニティ運営をしたいポータルサイトに相性の良いテーマです。
\ 会員制メディア・コミュニティ型ポータルサイトを作りたい方は/
AFFINGER6|拡張次第でポータル化可能
7つ目の、AFFINGER6(アフィンガー6) は、「稼ぐ」にフォーカスした高機能WordPressテーマです。
TCDテーマではありません。
どちらかというとブログやアフィリエイトサイトに強い汎用テーマですが、収益を重視したメディアサイト全般に対応できる仕様になっています。
2025年にカスタムフィールド機能が実装され、投稿に自由なデータを追加することでデータベース型サイトにも活用できるようになっています。
主な特徴は以下のとおりです。
- 圧倒的なカスタマイズ性能でデザインやレイアウトを自在に変更可能
- 豊富なSEO設定・解析機能で検索上位化を支援
- 収益化に最適化された広告・CTA設定が充実
- カスタムフィールド機能でデータベース型コンテンツも扱える
多機能ゆえに設定項目は多いものの、その分だけ自由度の高いサイト設計が可能なテーマです。
TCDテーマと比べると、AFFINGER6などの一般的な汎用テーマはお手頃価格です。自分でカスタマイズをする時間があるのであれば、おすすめです。(ただし、汎用テーマを使う場合には検索機能がポータル用途では足りないこともあります。プラグインを使って拡張する必要があります。)
\ポータルサイトも構築可能!カスタマイズ自由/
※「カートに入れる」→「初めてインフォトップご利用の方はこちら」へと進みます。
| wordpressテーマ名 | 価格(税込) | おすすめ度 | 分野 |
|---|---|---|---|
GRAVITY | 198,000円 | ポータル用途では最上級 (不動産特化) | 不動産ポータル(物件検索) |
GENSEN | 43,780円 | 幅広く使える情報整理型 | 絞り込み情報ポータル |
REHUB | 69,300円 | 口コミ・評価・比較・ランキング表示を標準装備 | レビュー・比較ポータル |
BASARA | 43,780円 | WooCommerce対応かつ 店舗ホームページ機能 | EC統合サイト (ショップ+ブランドサイト) |
HARVES | 49,500円 | WooCommerce対応かつ メディア機能を備えたテーマ | EC+情報発信型 |
| 43,780円 | 会員制記事・マイページ機能付きメディア/コミュニティ向け | 会員制/ コミュニティ情報サイト | |
![]() | 14,800円 | カスタマイズ性が高い ポータル用途も工夫次第で可 | 汎用テーマ |
【分野別】ポータルサイト向けWordPressテーマまとめ
ここでは、分野ごとにおすすめのwordpressテーマを簡単に整理してます。ご参考までに。
不動産ポータル(物件データベース型)
求められる要件
- 物件情報を「データ」として登録・管理できる(一覧・詳細ページ前提)
- エリア/沿線/条件などで絞り込んで探せる導線
- 情報量が増えても整理しやすい構造
おすすめテーマ:GRAVITY
理由は、不動産ポータルを前提にした設計で、物件検索・一覧・詳細の導線が最初から組まれているためです。一択ですね。
口コミ・レビュー・比較ポータル(ランキング型)
求められる要件
- レビュー(評価項目・点数など)を扱える
- ランキング表示や評価順の並び替えができる
- 比較・導線(CTAや広告枠)を置きやすい
おすすめテーマ:REHUB
理由は、レビュー型ポータルの機能・導線をテーマ側で標準搭載しており、比較サイトの土台を作りやすいためです。GENSENも良いですが、REHUBの方が最初から組み込まれているので時短になるかなと思います。
情報ポータル/地域ポータル/まとめポータル(情報整理型)
求められる要件
- カテゴリー・タグなどで情報を体系的に整理できる
- 検索・絞り込み導線が分かりやすい(入口が多い)
- トップページで特集・新着・人気などを組み立てられる
おすすめテーマ:GENSEN
理由は、検索性・絞り込み導線・トップ構成の自由度を活かして、情報量の多いポータルを作りやすいためです。GENSENは、色々なポータルサイトに実際に使われています。多くの人がここに当てはまるかなと思います。
会員制メディア/コミュニティ型ポータル(有料・限定コンテンツ)
求められる要件
- 会員/非会員で見せ分けできる(限定記事・限定エリアなど)
- ユーザーが継続的に訪れる仕組み(マイページ等)が作れる
- メディア運営+コミュニティ導線の両立
おすすめテーマ:EVERY
理由は、会員制サイト運用を想定した設計で、コミュニティ・会員向けメディアの土台を作りやすいためです。会員/非会員でコンテンツ出し分けが簡単にできます。
ECショッピング/商品カタログ型ポータル(ブランド+通販)
求められる要件
- ネットショップ機能(WooCommerce)を前提に設計されている
- 商品ページを見せやすい(写真・説明・導線)
- ブランド世界観を作り込める(ビジュアル設計)
おすすめテーマ:BASARA、HARVES
理由は、どちらもEC(WooCommerce)を前提とした設計で、商品を軸にしたサイトを作りやすいためです。
WordPressでポータルサイトを構築する際に注意すべきこと
WordPressでポータルサイトを作る場合、ブログや企業サイトとは考え方が大きく異なります。
特に注意したいのは「後から何とかしよう」が通用しにくい点です。
wordpressテーマ選びで8割決まる
ポータルサイトは、記事数や情報量が増えることを前提としたサイト構造になります。そのため、最初に選ぶテーマの設計思想が、そのままサイトの限界になることも多いです。
一般的なブログ向けテーマを無理に拡張すると、一覧構造や検索導線で必ず詰まります。最初から「情報を集約・整理すること」を前提に作られたテーマを選ぶことが重要です。
プラグインを入れすぎない
ポータルサイトは「検索・絞り込み・一覧表示」などでプラグインを多用しがちですが、入れすぎると表示速度低下や不具合の原因になります。
できるだけテーマ標準機能で完結する構成を選び、プラグインは本当に足りない部分だけを補う使い方が理想です。
将来的な規模拡大を想定する
最初は小規模でも、ポータルサイトは「後から情報が増える」ことが前提です。投稿タイプや分類設計を適当に決めると、途中で構造を変えられなくなります。
最初の段階で「このサイトは最大どのくらいの情報量になるか」を想定しておくことが重要です。
表示速度を最優先で考える
ポータルサイトは一覧ページ・検索結果ページが多くなりがちです。表示速度が遅いと、ユーザー離脱やSEO評価の低下に直結します。普通のサイトよりも重要と考えてください。
テーマの軽さ、サーバー性能、画像サイズ管理は、ブログ以上にシビアに考える必要があります。
「とりあえずブログテーマで始める」という選択は後悔します。
中小規模ポータルサイトをWordPressで作る手順
個人や小規模チームでポータルサイトを作る場合は、「最初から完璧を目指さない」「だけど最初に設計をきちんと考える」ことが成功のコツです。
① 分野・規模を明確にする
まず「何の情報を集めるポータルなのか」「最大でどのくらいの情報量を扱うのか」を決めます。分野と規模が曖昧なまま進めると、テーマ選びも設計もブレます。
「どのようにして情報を集めるのか」ここがビジネスモデルの肝にもなってきますので、成功するために重要なポイントです。
② ポータル向けwordpressテーマを選定する
分野に合ったテーマ思想を持つWordPressテーマを選びます。不動産・レビュー・情報整理型・会員制など、用途に合ったテーマを使うことが最重要です。
汎用テーマでもできますが、その場合は「より多くのカスタマイズの時間」と「プラグインでの拡張」が必要になってきます。
③ カスタム投稿・分類を設計する(→ここが最重要)
情報をデータとして扱う(分類する)設計を行います。
後から変更すると取り返しのつかないことになるケースも多いので、ここは慎重に考えた方が良いです。
例えばのイメージですが、「ゲームのレビューポータル」を作りたい場合には、
固定的な分類として
ジャンル
├ RPG
├ アクション
├ シミュレーション
└ パズル
プラットフォーム
├ PS5
├ Switch
├ PC
└ スマホ
可変的な分類として(タグや評価)
- 神ゲー
- ストーリー重視
- 高難易度
- 初心者向け
- マルチプレイ対応
- 総合評価(星いくつ)
- ストーリー(星いくつ)
- グラフィック(星いくつ)
- 操作性(星いくつ)
など、こんな感じです。wordpress設計で迷ったら判断基準は下記です。
一覧として並べたい → カテゴリ / 階層タクソノミー
絞り込みたい → タグ / 非階層タクソノミー / カスタムフィールド
はじめてだと難しいですが、AIを使いながら設計してみると簡単にできるかと思います。またどのwordpressテーマを使うかにもよるので、AIを使う際は、「wordpressで運用する&どのテーマでやるか」を、明示して相談を進めると良いですね。
④ テンプレート構造を整える
トップページ・一覧ページ・詳細ページの役割を明確にし、ユーザーが迷わない導線を作ります。ポータルでは「一覧→詳細」の流れが特に重要です。
TCDテーマだと最初から組み込まれているので、ジャンルにもよりますがほぼそのままでも使えると思います。
⑤ コンテンツ投入・改善
最初から大量に作り込まず、まずは最低限の情報で公開し、アクセスや反応を見ながら改善していく方が現実的です。
中小規模に割り切って作ることが、WordPressポータル成功の近道です。
ポータルサイト向けWordPressテーマ選びでよくある質問
無料テーマと有料テーマ、どちらが良いですか?
ポータル用途では、有料テーマ一択と考えて問題ありません。
無料テーマは、情報整理や検索導線で限界が出やすいためです。
(シンプルなメディアや社内ポータルなど、簡素なサイトならばあり)
海外テーマを使っても良いですか?
使用自体は可能ですが、日本語情報や国内事例が少なく、初期設定時やトラブル時の作業コストが高くなりがちです。初心者や個人・中小運営の場合は、日本製テーマの方が現実的です。
個人でもポータルサイトを作って運営できますか?
中小規模であれば十分可能ですし、実際に個人で大きなサイトをやっている人はいます。
ただし、記事を書く力よりも「設計する力」が求められます。大量の価値あるデータをどのようにして集めるのか、その仕組みを作るのが頭の使い所ですね。
まとめ|ポータルサイト向けWordPressテーマは「目的別」に選ぶ
WordPressでポータルサイトを作る場合、テーマ選びがそのままサイトの成否を左右します。
- 分野に合ったテーマ思想か
- 情報整理を前提とした設計になっているか
- 将来的な拡張に耐えられる構造か
これらを基準に、「最初からポータル用途を想定して作られたWordPressテーマ」を選ぶことが、失敗しない最大のポイントです。
| wordpressテーマ名 | 価格(税込) | おすすめ度 | 分野 |
|---|---|---|---|
GRAVITY | 198,000円 | ポータル用途では最上級 (不動産特化) | 不動産ポータル(物件検索) |
GENSEN | 43,780円 | 幅広く使える情報整理型 | 絞り込み情報ポータル |
REHUB | 69,300円 | 口コミ・評価・比較・ランキング表示を標準装備 | レビュー・比較ポータル |
BASARA | 43,780円 | WooCommerce対応かつ 店舗ホームページ機能 | EC統合サイト (ショップ+ブランドサイト) |
HARVES | 49,500円 | WooCommerce対応かつ メディア機能を備えたテーマ | EC+情報発信型 |
| 43,780円 | 会員制記事・マイページ機能付きメディア/コミュニティ向け | 会員制/ コミュニティ情報サイト | |
![]() | 14,800円 | カスタマイズ性が高い ポータル用途も工夫次第で可 | 汎用テーマ |
